尾張國知多郡大草城
大草城は織田信長の弟で、後に茶人としても名を挙げた源五長益(有楽斎)が築城しようとして途中で断念した“幻の城”です。 大野谷(現知多市の南部と常滑市の北部地域)を拝領していた長益は、大草の地に城を築き始めました。しかし本能寺の変で兄の信長が暗殺され、長益は秀吉に仕えることとなり摂津国味舌(現大阪府摂津市)に転封されました。このため、地形などの普請が大体終わったところで放棄され、廃城となり幻の城と呼ばれるようになりました。現在、大草城は、本丸・二の丸と周囲の土塁・堀の大部分が、ほぼ完全な形で残っており、このような城址は愛知県下でも希少です。 知多市では、歴史的な価値をとどめる城址を保存し、広く市民にも憩いの場として開放するため、昭和54年に大草公園として整備し、本丸跡に天守閣を模した展望台を設置する等、施設の保全と管理が行われています。
大草城主「有楽斎」
大草城の城主、有楽斎(織田長益)は、織田信長の実弟で本能寺の変を生き延び関ヶ原の戦いで武功を挙げた戦国武将です。 千利休に茶道を学び、後に「有楽流茶道」を創始しました。東京の有楽町という地名は有楽斎の屋敷があったことが由来です。愛知県犬山市の国宝茶室「如庵」は有楽斎によって建造された茶室です。
大草城御城印
ご来城の記念にしていただけるよう大草城の御城印を頒布させていただいております。 大草公園内では頒布しておりませんので、下記の頒布所でお求めください。
・慈光寺:愛知県知多市大草字西屋敷3 (大草公園から西に徒歩5分)
・知多市観光協会:愛知県知多市岡田字段戸坊5番地 (知多市岡田まちづくりセンター内)
・㈱縄文堂商会:愛知県知多市にしの台4丁目12-1
大草城へのアクセスについて
大草城跡(大草公園)所在地:愛知県知多市大草字東屋敷110-1
電車:名鉄常滑線新舞子駅下車 徒歩15分・大野町駅下車 徒歩10分
自動車:国道155号線・247号線 新海南交差点を西に向かうと右前方に見えます
大草城のチラシを置いていただけるお店募集中
多くの方に大草城址と城主「有楽斎」を知っていただき、御来城いただくために大草城のチラシを作りました。つきましては、お店に大草城のチラシを置いていただきPRにご協力いただけるお店を募集させていただきます。